A.10年前くらいは確かに痔の手術で痛くてどうしようもなかったという話をよく聞きましたが、
手術法の進歩に伴って痛みは軽減しました。
痔核根治手術・痔瘻根治手術・裂肛根治手術などのいずれについても様々な新しい工夫が近年行われるようになり、その結果術後の痛みや出血が格段に少なくなりました。
次に手術器材の進歩です。手術時に使用する糸や止血剤や術後の投薬の進歩によって、排便時の痛みも十分緩和されて自宅での日常動作には影響なく生活できるようになっています。
他には、日帰り手術できる症例を見抜く医師の技術、適切な日帰り手術術式の選択を行う医師の技術、十分な手術前の管理などについて、多くの細々としたノウハウの蓄積によって肛門疾患(痔核・裂肛・痔瘻他)の根治手術が日帰りで可能になってきています。