痔瘻とは、肛門内から皮膚へのトンネルができてしまう病気です。
痔瘻の手術では、トンネルをくりぬくか、切り上げてトンネルを開いてしまう方法が行われます。
ところが、海外では痔瘻の治療の画期的な製品が販売されています。
その名は「Surgisis AFP(Anal Fistula Plug)」
どんなものか解説しましょう・・・できるだけ簡潔に。
「Surgisis AFP(Anal Fistula Plug)」は痔瘻のトンネル部分をコラーゲンのパイプでもって塞いでしまおう、という発想です。見てください、この形。
(参照)http://www.cooksis.com/products/surgisis_afp/
トンネル内に「留置する」という発想なので、通常の手術と違って切除する部分がほとんどありません。
その結果、術後の痛みがほとんどありません。ホームページによると成功率87%とのこと。
通常の手術では成功率は95%程度ですから、「痛みが少ない」というAFPのメリットと天秤にかけなければなりません。
実際の現場では、トンネル部分にそう簡単にAFPを差し込めるのか?、トンネル部分に感染がある場合でも大丈夫なの?などと、クリアすべき問題が様々ありそうです。
残念ながら今のところ、日本でこのAFPによる治療は行われていません。
いつか「Surgisis AFP(Anal Fistula Plug)」が日本の痔瘻界?に普及する日は来るのでしょうか。