こんにちは、横浜市肛門科のららぽーと横浜クリニックです。
そこのあなた!!排便をしたあと、どうやってお尻を拭いていますか?
もしかすると今の拭き方は病気のもとになっているかもしれません。
そこで、今回は正しい肛門の拭き方をご紹介したいと思います。
全国20代~60代の男女1350名を対象にアンケートをとったところ、男女で拭き方に差がみられました。前から手を入れて拭く人が男性では2割だったのに対し、女性では4割。おしり側から手を回して拭く人は、男性で6割、女性で3割という結果でした(しらべぇより)。また、小便のときは前から、大便のときは後ろからと区別している人もいるようです。では、本当に正しい拭き方とは一体どんな拭き方なのでしょうか…
1.きちんとお尻の筋肉をしめる
排便後、飛び出た粘膜をしまうために、一度お尻の筋肉をしめて拭きましょう。
2.赤ちゃん用おしりふきなどでおしりを拭く
赤ちゃんの肛門はとてもデリケートに出来ている為、赤ちゃん用おしりふきは柔らかく優しく出来ています。切れ痔・いぼ痔の予防などにとても良いそうです。
3.強く拭きすぎない
拭く回数を減らしたいからといって、強く拭きすぎるのはやめましょう。
4.股から尻に向かって拭く
ここが重要なポイントです。
正しい拭き方は後ろから手を入れ、前から後ろに拭く(尿道側から肛門の方)のが正しい拭き方とされています。
特に女性の場合は、前から手を入れる方が楽だからと前から手を入れて拭く人が多いです。
しかし、便には大腸菌などたくさんの細菌が含まれているため、股の間から手を入れて拭くと、膣や尿道に細菌が付着して感染症を起こす可能性があります。
尿道に菌が付着した場合は「尿路感染症」になる恐れがあり、膣に菌が付着した場合は「細菌性腟炎」になる恐れがありますので、特に女性の方はおしりの後ろに手を回して前から後ろ(尿道から肛門の方に)に向かって拭くようにしましょう。
いかがでしたか?
今まで皆さんは排便後どのようにお尻を拭いていたでしょうか…
大切なことは排便後、キュッと肛門を閉めて前から後ろ(尿道から肛門の方に)に拭くことです。特に女性の方は前から手を入れ肛門から尿道の方に拭くと「尿路感染症」や「細菌性腟炎」になる可能性がありますので注意が必要です。
ちなみに、女性は便は後ろから前に手を入れ、尿道側から肛門の方へ拭き、排尿は前から手を入れて拭くのが正解ですよ!