おしりの日帰り手術.jP
医療法人社団LYC ららぽーと横浜クリニック監修
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肛門から何かが出てきた!?脱肛の戻し方

2017/11/01

こんにちは、横浜市肛門科のららぽーと横浜クリニックです。
「脱肛」とは肛門や直腸粘膜が肛門外に飛び出してしまうという症状です。
脱出しているものが戻らないと、とても焦りますよね。当院に肛門科で受診される患者さんの中にも、脱肛で悩んで来院される方はとても多いです。
今回はそんな沢山の患者さんを悩ませている脱肛の、自分でできる「脱肛の戻し方」をご紹介したいと思います。

自分でできる脱肛の戻し方

肛門の外に出た粘膜部分を自力で戻すことを「脱肛の還納」と言います。
出ている部分を中に戻すと症状は落ち着きますが、無理に痛みがある時に行うと症状が悪化する恐れがありますので、注意が必要です。
いくつか簡単なやり方をご紹介したいと思います。

・立って行う場合

1.足を肩幅程度に開きます。
2.前屈みの姿勢になり、頭が肛門よりも下にくるような体勢になります。
3.清潔なガーゼなどに痔の軟膏やワセリンを塗り、脱肛した部分にあてます。
4.指でゆっくりと押し戻します。この時、肛門の力を抜き、ガーゼで押さえている手と反対の手で肛門を広げると、脱肛が戻りやすくなります。

・寝て行う場合

仰向けVer
1.仰向けの状態で寝そべり、お尻の下に座布団を入れて高くします。
2.痔の軟膏やワセリンを塗った清潔なガーゼを利き手の人差し指に置き、脱肛にあてて、ゆっくりと押します。
3.ガーゼごと指を肛門内に入れ、慎重に抜きます。
4. 押し込んであげた部分がもう一度脱出してしまわないように利き手とは逆の手指で被せてあげるように押さえておいてあげながら押し込みましょう。

うつ伏せVer
1.床にうつ伏せになった状態から、膝を立て、お尻の位置を高くします。
2.両手を後ろに回し、痔の軟膏やワセリンを塗ったガーゼを肛門にあて、指で脱肛部分を押して戻します。

・座って行う場合

ガーゼがない時や、脱肛の程度が軽度の時は、座ったまま指を使わずに還納をすることができます。
1.椅子にごく浅く腰掛け、両足を前の方に伸ばし、背中をのけぞらせます。
2.この状態からお尻に力を入れると、脱肛部分が自然に中に戻っていくことがあります。

☆コツ
なかなか中に戻らない場合は指をすぐに離してしまうのではなく、粘り強く指を離さずに行うと中に戻りやすくなります。

最後に…

いかがでしたか?
脱肛を自分で戻すのは大変かもしれませんが、外に出しっぱなしだと余計に悪化してしまいます。なので、可能な限り自分で中に戻すようにしましょう。
ただし、この戻し方は症状が軽い場合に行うことができる戻し方です。症状が重い場合は戻らない場合がありますので、症状が軽いうちに肛門科を受診し、治療を行いましょう。