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和式VS洋式~痔になりにくいのはどっち?~

2017/09/01

皆さん、こんにちは。横浜市胃腸科肛門科のららぽーと横浜クリニックです。

皆さんは和式のトイレと洋式のトイレ、どちらの方が好きですか…?
実は、トイレの様式も痔に関係しているんですよ!
今回はそんなトイレ事情、痔になりにくいのは和式?洋式?という記事を書いていこうと思います。

和式と洋式の違い

洋式と和式の違いは多々あります。例えば費用的にも建設費用が和式の方が安かったり、水道代が洋式の方が安かったり…。
しかし、そんなことよりもこの2つのトイレの一番大きな違いは何と言っても「体勢」です。
体勢は説明するまでもないかと思いますが、和式のトイレは腰を深くかがめて排泄をし、洋式トイレは椅子に座るような姿勢で排泄を行います。
実はここが「痔」に関係してくる重要なポイントになります!
まずは各トイレのメリットからみていきましょう。

和式のメリット


しゃがむという姿勢は、背骨が真っ直ぐになり、力が入りやすくなります。
そのため、洋式に比べるとスムースに早く排便できるといわれています。また、しゃがんだり立ったりすることで、足腰の筋肉も鍛えられれます。

洋式のメリット


椅子に座るような感覚で使用できるため、楽な姿勢で排泄をできるので、ゆったりとした空間が生まれます。
また、高齢者や介護が必要な場合にも便利に使用することができます。最近では、ウォシュレットがついている為肛門を清潔に保てます。
現在、国内のトイレの約9割は洋式だと言われています。

排泄する時は “洋式トイレより和式トイレを使用するべき”??

こう唱えているのはドイツの微生物学者ジュリア・エンダース氏です。肛門や腸への負担を少なくするために、排泄する時は和式トイレを使用するべきだと説いています。
欧米諸国ではアジア諸国に比べて、痔や腸にくぼみができて炎症を起こす憩室炎を患う人が多く、和式トイレを使用している12億のアジア人には、そういった疾患があまり見られないとされています。
理由として、洋式トイレで座っている状態だと腸が曲がったホースのような状態になり、排泄物を出すのに余分にキバらないといけないため、肛門や腸に負担がかかってしまいます。
また、長い時間トイレにこもり、排便に時間をかけることも痔に繋がります。実際に多くの痔の方がトイレにスマホや本を持ち込んでいます。
(参考:『粘膜脱症候群について』『これって痔?!排便時の出血』)
その点、和式トイレだと腸から肛門へのアングルが真っ直ぐになるので、肛門や腸への負担を最小限に抑えることができます。その他にも排泄時に脚を開いている体勢のため、肛門が広がった状態になり、スムーズに排泄物が出てきてくれますし、少し辛い体勢のため、トイレにスマホや本を持ち込んでのんびり過ごそうとは思わないですよね…こうして長時間トイレにこもることなく排便の時間が短くて済むため、洋式よりも和式のほうが痔になる要素が少ないというメリットもあります。

まとめ

いかがでしたか?
以上のような理由から、和式vs洋式の痔になりにくい戦(?)は『和式』の勝利!と言えるでしょう。
世界的に見ても洋式トイレが増えていますので、痔の患者が年々増えていることに関係しているかもしれませんね。
ただし、必ずしも洋式トイレが悪いというわけではありません。肛門が「不潔」でいることも痔の大きな要因ですので、ウォシュレットがついているという点では、洋式トイレに軍配が上がります。要は使い方次第ということかもしれません…
排便時に痔のことを考えながら体勢や、ましてや大腸の形を気にしている方は少ないと思いますが、少しでも皆さんの知識になればと思います。

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