こんにちは、横浜市胃腸科肛門科のららぽーと横浜クリニックです。
暑さも本格的になって、ちょっと外にでるとすぐに汗をかいてしまいますね。暑いとき…無性に辛い物を食べたくなる事があります…!
辛い物と言えば…皆さんは、辛い物を食べると痔になる!なんてウワサを聞いたことはありませんか?
それは本当なのか?辛い物と痔に何の繋がりがあるのか?・・・今回は、そんな疑問にQ&A方式でお答えしたいと思います。
A. 本当です。
ただし、「辛い物を毎日食べているから痔になる」というわけではありません。その人の体質や生活スタイルによって変わってきますが、こうした刺激物を取り続けることは、痔になるリスクを上げる要因になります。
A. 肛門の粘膜が刺激物に弱いからです。
肛門粘膜は辛いものに含まれている刺激物に対して非常に弱く、痔になりやすい人であれば簡単に肛門部で炎症を起こしがちです。その結果、痔に繋がってしまうのです。
A. 口に入れて辛いと感じる食べ物全てです。
辛口のカレーやラーメン、麻婆豆腐、キムチ、などなど…唐辛子や胡椒が大量に使われているものは刺激物になります。特に辛い食べ物の中でも、唐辛子に含まれている辛味成分の「カプサイシン」は要注意です。
A. いいえ、そんなことはありません。
辛い物を摂取すること自体が悪いというわけではありません。辛い物を摂取することにもメリットはあるからです。ただし、辛い物の食べ過ぎは肛門の粘膜に負担になり、痔になるリスクを高めてしまうのでやめましょう。「頑張らないと辛い物が食べられない…!」という方はそもそも刺激物に対して弱い傾向があるため、無理をして辛い物を摂取する必要はありません。
A. カプサイシンは体内で消化・吸収されない成分が非常に多く、そのため便としてそのまま肛門粘膜に悪影響を及ぼしてしまうからです。
辛い物を食べた後、排便時に肛門が痛い!と感じたことがある方がいらっしゃるのは、体内で吸収されなかった辛味がそのままお尻を伝っているのが原因です。
刺激物の成分は先述の通り、粘膜などに刺激を与えて炎症を起こしてしまうことがあるので、痔に繋がったり、元からある痔を悪化させてしまうことになります。
また、カプサイシンには交感神経を刺激する働きがありこの神経が刺激されると、腸の働きが活発になります。すると、水分を十分に吸収する時間が取れないまま肛門へ送り出されてしまい、痔(特に痔瘻)の原因の一つである下痢に繋がります。
辛い物を頻繁に食べ続けているからと言って、確実に痔になるというわけではありません。ですが、辛い物を多量に摂取し続けることは痔になるリスクを高めることになります。
「それじゃあ、辛い物にいいところがないし、食べない方が良いのではないか?」と思うかもしれません。ですが、辛い物には血流を良くしたり、殺菌や食欲増進、アドレナリンを活発にするなどのプラス効果もあります。そのため、全く食べない方が良いなんてことはありません。
何事も”適度”が大切です。あまりにも辛すぎるものや大量の唐辛子などは避けるのが無難かもしれませんね。
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