皆さんこんにちは。ららぽーと横浜クリニックです。
皆さんは普段使用しているトイレットペーパーを気にしたことはありますか?
特に種類などは気にせずに節約のために少しでも安いものを買っているという方も多いのではないでしょうか。
痔にお悩みの方は、何気なく選び使っているトイレットペーパーが痔に繋がっている…なんて可能性があることをご存じでしょうか?
今回はそんな「トイレットペーパーと痔」についてQ&A方式でご紹介したいと思います。
トイレットペーパーにはおおまかに2種類に分かれます。皆さんもご存じの「シングル」と「ダブル」ですね。これらにはどのような違いがあるのでしょうか。
★シングル…芯に巻かれている紙が2枚重ねにはなっておらず、1枚の紙だけで巻かれているもの。オフィスなどではよくこちらが使われています。
★ダブル …ダブルとは芯に巻かれてる紙がティッシュペーパーのように2枚重ねになっているもの。ダブルは2枚重ねになっている分、シングルよりもやわらかく感じられ、やぶれにくいという違いがあります。
現在は3枚重ねのトリプルも発売されているんですよ。海外では3枚重ねのトイレットペーパーが主流の国も多く、さらにその上をいく5枚重ね(!)も存在しています。
また、最近ではかわいいイラストがプリントされていたり、匂い付きのものも売られており、消耗品なのになんだか使うのがもったいなく感じてしまいますね!
さて、ここで気になるのはトイレットペーパーが本当に痔に関係あるの?というところですよね。確かに、トイレットペーパーの選び方で痔になるとは、ダイレクトには言えません。
ですが、肛門の粘膜は非常に弱くちょっとした刺激でも腫れたり、血が出やすくなっているため、紙の硬いものや肌触りが悪いもので、肛門を綺麗にしようとゴシゴシとこするように拭いてしまうと肛門を傷つけてしまい、「肛門湿疹」や「切れ痔」の原因につながってしまうことがあるんですよ。
シングルよりもダブル、ダブルよりもトリプルがおすすめです。
理由は枚数が多い方が柔らかいものが多く、肛門を拭いた時のダメージが少なくなるからです。
出来るだけ肌触りがよく、柔らかいものを普段から使うようにしましょう。
トイレットペーパーを柔らかいものに変え、トイレットペーパーの選び方にだけにこだわっても、肛門を拭くときに強くゴシゴシと拭いてしまっていると結局は肛門を傷つけてしまう恐れがあります。
ですので、強くこすったりはせずに優しく拭き取るなどトイレットペーパーの使用方法も見直すことが大切ですよ。肛門周りの痒みや拭いた時の痛みなど、症状があるようならをこうした部分を見直してみると改善されることもあるかもしれません。
トイレットペーパーに5枚重ねのものがあるとは驚きですね。たしかに、肛門には優しそうです。
毎日使う消耗品ですので「少しでも安いものを!」と買い求めている方も多いと思いますが、硬めのトイレットペーパーで肛門をゴシゴシ拭いてしまうと肛門へダメージを与え易く、切れ痔や肛門湿疹の原因になってしまいます。
日頃から肛門の症状に悩まされている方は、今回紹介したトイレットペーパーの選び方や、使い方を見直してみるとよいかもしれませんね。
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