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激しい痛み!嵌頓痔核をご存知ですか?

2015/11/01

「痔核」とは、いわゆる「いぼ痔」と呼ばれるものです。
「内痔核」「外痔核」という言葉も聞いたことがあるかもしれませんが、他にも「○○痔核」と呼ばれる痔核があります。それが今回お話する「嵌頓痔核」です。

内痔核は本来、肛門内に納まっているものですが、人によっては排便などで外に出てくる位までにサイズアップしてしまうことがあります。「嵌頓痔核」とは、肛門管より痔核が脱出した状態が持続し、うっ血、浮腫、血栓形成され、腫脹膨大した結果、元に戻らなくなってしまったものを言います。

症状としては、激しい疼痛、肛門括約筋の収縮などです。さらに症状が悪化すると、排便困難、排尿困難にまでになりえます。
実際、嵌頓痔核の患者さんは、とにかく激しい痛みの症状を訴えて来院されます。
自分で痔核を肛門内に押し込もうとしてもうまく元に戻らず、逆にその刺激で症状を悪化させてしまうこともあり、注意が必要です。

このような嵌頓状態になってしまったら、無理をせずに速やかに肛門科の受診をお勧めします。

保存的な治療としては、まずは用手還納(指で肛門内に押し込むこと)したうえで、炎症止めの内服や軟膏、座薬を使うことで1週間くらいで痛みはとれ、嵌頓部分は1か月以内に戻るでしょう。
自分でできることでは、お湯やカイロで温めることで痛みを和らげたり、肛門部を清潔にしておくことなどです。

しかし、残念なことに、この保存的な治療だけでは根本的な解決にはなりません。「脱出する部分がある=また嵌頓状態になる可能性がある」ということだからです。今後、その痔核は手術が必要になるかもしれません。

この「嵌頓痔核」に心当たりがあったらお気軽に肛門科にご相談ください。

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